こんにちは!西宮在住のママ、三つ子とお姉ちゃんを育てているひろです。今回は、約2年前に参加した「双子・三つ子の親になる人の集い」での体験と、今月再び参加して感じた心境の変化について、時系列でお話ししたいと思います。西宮で双子、三つ子を妊娠中の方に向けて記事をまとめました。
約2年前:三つ子妊娠中の不安な日々
妊娠発覚時の複雑な心境
「三つ子?本当に?」
妊娠が分かった時、私の心は喜びよりも圧倒的な不安で満たされていました。一人目の育児経験はあったものの、”三つ子”は完全に未知の領域。育児書やネット記事を探しても「三つ子専用」の情報は驚くほど少なく、SNSで同じ境遇のママさんを見つけることはできても、実際に顔を合わせて話せる人は見つかりませんでした。
西宮市の集いとの出会い
そんな中で知ったのが、西宮市で開催されている「双子・三つ子の親になる人の集い」の存在。「ここなら地域に根ざした情報が聞けるはず」「もしかすると三つ子の先輩ママに出会えるかも」という期待を胸に申し込みました。
妊娠4ヶ月での参加体験
参加を決めたのは妊娠4ヶ月の頃。つわりやお腹の張りで体調は不安定でしたが、「誰かとつながりたい」という気持ちが勝りました。
当日のプログラムは充実そのもの:
保健師さんによる実践的な情報提供
- 多胎児育児の特徴と注意点
- 西宮市独自のサポート制度
- 育児用品の効率的な準備方法
- 利用可能な地域サービス
大学研究者による専門的な視点
- 多胎児育児の心理的・身体的負担について
- 夫婦間の役割分担の重要性
- 科学的データに基づく育児アドバイス
先輩ママ・パパの体験談 各15分という限られた時間の中で、リアルな失敗談と成功体験を惜しみなく共有してくださいました。車での移動テクニック、お風呂の入れ方の工夫、保育園選びの基準など、教科書では学べない実践知識ばかり。
初めての三つ子妊婦さんとの出会い
最も印象深かったのは交流タイムでした。なんとその日、私以外にも三つ子を妊娠中のママさんが参加されていたのです。事前にスタッフさんに「三つ子妊娠中の方がいる時に参加したい」とお伝えしていたため、直前にご連絡いただき会うことができました。
そのママさんは妊娠20週未満。つわり、健診での不安な結果など、不安を抱えていました。管理入院の時期、出産時期の予測不可能、事前準備の重要性など、私の体験談をお伝えしました。
ママさんが涙ぐみながら「こんなに具体的な話を聞けたのは初めて」とおっしゃった時、私も胸が熱くなりました。
パパ同士の貴重な交流
この日はパパ同士の会話も実現。管理入院中のママを支えるパパの孤独感、仕事と家事の両立、運転中の集中力の問題など、普段は表に出ない本音が語られました。「ママも大変だけど、パパも本当に大変なんだ」と改めて実感しました。
2年後の今:立場の変化と新たな発見
今度は支える側として
今月、再びこの集いに参加しました。今度は三つ子を妊娠中の方がいらっしゃると聞き、今度は私が支える側として参加者交流の時間にお話し相手になってきました。
約2年前とは逆の立場での参加。あの時の自分の気持ちを思い出しながら、今度は経験者として情報を提供する立場になったのです。
時間の経過で見えてきたもの
2年前の自分を振り返ると、本当にたくさんの不安を抱えていました。でも今、三つ子の育児を2年間続けてきて感じるのは:
- 情報の価値は体験してこそ分かる:当時聞いた話は大変参考になりましたが、やはり目の前の子ども一人ひとりに合う・合わないは出てきました。時期によって合う・合わないことも出てくるけれど、いろんなパターンを知っていることで「これがダメでもあの手を使おう」と乗り越えることができました
- 不安は行動することで軽減される:知らないままでいるより、どんどん調べて誰かの話を聞いていくことで、少しずつイメージが掴めてきました
- つながりは時間を超えて続く:SNSでのつながりと、リアルでの出会いの両方が今も私を支えています。実際には双子ママさんたちと関わる機会が多いのですが、双子でも三つ子でも、やはりすごく力強い支えになってくれています
西宮市の支援体制への感謝
2年間の育児を通して、西宮市の多胎児支援の充実ぶりを実感しています。この集いだけでなく、保健師さんの定期的なフォロー、育児サークルへの参加支援、一時保育の優先利用など、多方面からのサポートがありました。
私が伝えたい3つのポイント
1. リアルなつながりの力
SNSでの情報収集も大切ですが、実際に顔を合わせて話すことで得られる安心感は格別です。表情や声のトーンから伝わる温かさは、デジタルでは再現できません。
2. 見えない不安は情報で具体化できる部分がある
三つ子妊娠中の不安の多くは「わからない妊娠経過、生まれてからの暮らし」でした。いろんな人の話を聞くことで、漠然とした不安が具体的な課題として見えてきて、実際にどの程度のサポートが使えるのかも分かりました。知らないままでいるより、どんどん調べて話を聞いていくことで、少しずつイメージが掴めてきたのです。
3. 経験の自然な循環
支えられる側から支える側へ。この経験の流れこそが、多胎児育児コミュニティの意味のあるところだと感じています。
西宮市の多胎児支援情報
「双子・三つ子の親になる人の集い」詳細
- 主催:西宮市
- 開催頻度:年4回程度
- 内容:
- 保健師による専門情報の提供
- 研究者による科学的アドバイス
- 先輩ママ・パパの体験談シェア
- 参加者同士の自由な交流時間
- 申込方法:西宮市公式HP、または各子育て支援センターで随時受付
その他の西宮市多胎児支援
- 保健師による個別相談
- 多胎児家庭向け育児支援
- 育児サークル紹介
最後に:未来の多胎児ママ・パパへ
多胎児の妊娠・育児は確かに特別な体験です。でも「特別だから大変」ではなく「特別だからこそ得られる喜びがある」ということを、2年間の経験を通して実感しています。
生まれる週数によって、どんな子どもたちかも変わってきます。育児も変わってきます。そして退院して育て始めてから、少しずつ親になっていくのです。
正直なところ、「すごいね」「大変だね」といろんな方に注目され、嬉しいこともありますが、時に疲れることもあります。育ててみなければわからない、共有できない、多胎児の親でしか共感してもらえない内容もたくさんあると思います。
だからこそ、この場でつながりができて、妊娠中の不安や出産後の不安を一緒に乗り越えられるつながりができたらと思うのです。
西宮市には、私たちのような家庭を支える体制が整っています。一人で抱え込まず、地域のつながりを大切にしながら、この特別な育児を歩んでいきましょう。
私もこれからも、妊娠中の方や育児中の方の力になれるよう、無理のない範囲で参加し続けるつもりです。
この記事は実際の体験に基づいて書かれています。西宮市の多胎児支援について詳しく知りたい方は、市の公式HPをご確認ください。
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